木の反りと材木の適材適所

木の反りと材木の適材適所

 

先のエントリーでは材木の選び方、木の反りについて書きました。
今回のエントリーは、選んだ材木の反りを、どう使うかという事に焦点を当てていきます。

 

部屋を横から見てみよう

簡単な話なので結論から言いますと、「部屋の中心に対して、円になるよう、反りを使う」という事です。
どういう事かというと下図のようになります。
木の反りを見て最適な使い方をしよう
わかりやすくするため、この図では反りが極端ですが、見ての通り、部屋の中心に対して、円になるよう、反りを使っています。

図のように天井下地はムクリ木(上がり勝手)になるように、床下地である根太はタレ木(下がり勝手)になるように使います。
壁下地に使うタテ地も部屋の中心に対して円になるよう、反りをつかっています。

 

部屋を上から見てみても…

上から見た場合の木の反りはこんな感じに使います
上から見てみるとこんな感じになります(壁下地のドーブチの使い方)。
やはり壁下地も 「部屋の中心に対して、円になるよう、反りを使う」ということになります。

 

どうして天井下地はムクらせるのか

人間の目というのは不思議なもので水平に天井を張ると天井が下がっているように見えてしまうのです。
そうした錯覚を取り除くため、天井は元々少し吊りあげるものなのです。
ウチでは6畳ほどの部屋の場合、4分(約12mm)くらい、8畳ほどの部屋では6分(約18mm)くらい、天井をムクらせます。
(工務店によってはもっとムクらせるところもありますし、とあるハウスメーカーは天井は水平にします)
天井は経年で、少し下がってきたりするので、やはり少しは吊るほうがいいと思います。

そんな訳で、天井下地の桟(さん)はムクり木にして使います。タレ木に使うと、反りに逆らって吊らなければならないので、施工しにくいのです。
天井を水平に張るにしても、下地はムクり木に使いましょう。

 

どうして床下地(根太)はタレさせるのか

根太をタレさせるのは施工上の理由からです。

床の下地は下図のようになっています。
床組みにおける木の反りの使い方
根太は土台、大引きの上に敷きます。
タレ勝手で根太を置いた場合、両端の土台にしっかりビス打ちすれば、その間の大引きには、反りによって根太は押し付けられるので、大引きにビス打ちする際、押さえつけなくてよいのですごく楽です。束の下のボンドも押さえつけられる事で、しっかりつくでしょう。
ですが逆に、根太をムクり勝手に敷いた場合、両端の土台、大引きにビス打ちすれば、根太の反りによって束を持ちあげるようになってしまいます。
そういう施工上の理由があり、根太はタレ勝手に持っていきます。
ただ、誤解のないように書いておきたいのですが、根太は水平にします。これは基本中の基本です。床は水平にしなければなりません。
根太の持っていき方がタレ勝手、というだけなのです。その点誤解のないようお願いします。

 

壁はどうして?

壁も根太と同じような、施工上の理由です。
そもそも材木には、木表(きおもて)と木裏(きうら)があり、木表を手前になるように使っていれば勝手に、部屋の中心に対して、反りが円になるようになるのです。
あまり深く考えず、「部屋の中心に対して、円になるよう、反りを使う」という言葉を覚え、実践しましょう。

木表と木裏の判別ですが、木目が木肌に入っていく方が木表、木目が木肌から出てきている方が木裏です。木裏は荒い感じがするので、すぐ裏側だな、とわかります。



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